これから車はどうなる

記:1997.8.30

 今年(1997年)は東京モーターショーの年にあたり、秋に幕張で開かれます。バブルがはじけ、自動車イメージこれといった盛り上がりもなく混沌としたモーターショーが続いてきましたが、今年はひとつの変わり目の年になるのではないかと思います。車を持つことにあこがれ、日々性能アップして夢を抱かせてきた車も、バブル後は、各メーカー目標が定まらず、漠然とした中で地球環境に優しい・エコビジネスが取り沙汰されてきました。今、この地球に優しい車づくりが、本格的な取り組みの時期を迎えようとしています。この背景には、我々ひとりひとりが環境問題を真剣に受けとめるようになったということもあります。今まさに変革の時を迎えています。今回の東京モーターショーを契機に、よりいっそう地球に優しい車づくりが勢いづくと思われます。

 バブル時に出された車は、豪華でいろいろな装備がついていました。実際今私が乗っている車もバブル時に買ったもので、いろいろ装備を付けた点もありますが、いかにもバブル時の車という感じです。バブル時の車は、完成度は高かったと思います。そのためか、今も中古車としてバブル時の車を購入しようとする人が多いようです。当時は、ABSとエアバッグは標準装備では付いてなく、付けるのに20万円程かかったように思います。それを思うと、今は、ABSとエアバッグは標準、その他紫外線カット、抗菌など付いており、トータル的に考えれば大分割安となっています。バブル後即出された車は、かなり費用も削減され、バブルの反動もあり、車自体も安っぽさが現れていましたが、今は無駄は取り除き、必要なものは標準装備し、トータルバランスがとれてきています。車を買うには、いい時期でしょう。

 今現在の自動車の主流と言えば、ガソリンエンジンの車です。長年標準となってきたガソリンエンジンも、次世代に向けて電気自動車等に主流がとって変わられるのもそう遠くないかも知れません。各メーカーとも競って次世代の開発に取り組んでいます。トヨタからは、ガソリンと電気の両方を利用したハイブリッドカーがモーターショーで発表され市販されます。これは、最も廃ガスがでやすい発進時、加速時に電気を使い、定速時はガソリンを使い、トータル的に廃ガスを減らそうというものです。今現在の実用レベルでは、ハイブリッドカーという判断なのでしょう。ゆくゆくは電気自動車も実用レベルになることでしょう。

 最近、デファクト・スタンダードという言葉を耳にします。これは、日本語訳すると「事実上の標準」となります。今話題になっているのが、DVD(デジタルビデオディスク)です。このDVDの標準規格(デファクト・スタンダード)を巡って各社連合が競いあっています。デファクト・スタンダードがとれるかどうかが、今後の売り上げを大きく決めるほか、業界の生き残りもかかっています。自動車業界で言えば、ガソリンエンジンから次世代に向けての自動車の標準開発もデファクト・スタンダードの競争といえます。そして、もうひとつデファクト・スタンダードを獲得しようとしているのが、高度道路交通システム(ITS)の分野です。これは、交通案内や渋滞情報を提供する現在のカーナビゲーションをもっと進化させたもので、事故に遭うと自動的に救急車を手配する機能、急カーブに差し掛かると速度を抑えたり、運転手がハンドルを握らなくても自動走行するシステムなどです。ベンツがNTTと組んだり、トヨタがゼンリン(地図最大手)に出資したり、朝日航洋(測量調査大手)を買収したりと動きが活発化しています。また、トヨタは、長野オリンピック(1998年)、愛知万博(2005年)でのITSの実験も予定しています。

By Nagura

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