カーメル(アメリカ・カリフォルニア州)

視察日:1995年10月16日

 カーメルはアメリカ西海岸にある人口5,000人程の市です。サンフランシスコから3時間ほど南に車を走らせますと着きます。この人口5,000人の街に年間800万人以上の観光客が訪れるといいますから驚きです。この町には、それだけの人を惹きつけるだけの魅力がつまっています。順次説明していきますが、一言で魅力を表わカーメル画像しますと、人に優しくホッとする街なのです。人間本来の姿を実現している街のような気もします。また、カーメル市は、俳優のクリント・イーストウッドが市長を努めた町としても有名です。「ダーティーハリー」、最近では監督・主演の「マディソン郡の橋」、最新作の「目撃」のクリント・イーストウッドです。

 カーメルの特徴は、まずこのエリア内において信号が見当たらないことです。不思議なことに、道路を横断しようとしますと、車の方が自然と止まってくれます。人間優先という仕組みが、人々の間で自然とでき上がっているような気がします。そして町の景観をみますと、ネオンサイン、派手な看板、高層の建物等はなく、道路標識からゴミ箱まで木製で、屋根の色、壁の色までイメージ的なもので統一されており、街全体に一体感が感じられます。あと特徴的なのが、郵便物が各家庭に配達されないということです。これは一見聞くと不便そうに思えますが、この町を訪れますと自然なような気になります。これは、街に遊び、買い物に来たついでに郵便物を取りに来てもらおうという趣旨だそうです。そしてコミュニケーションももってもらおうというものです。この町には、取りに来てもらうだけの仕掛け、魅力が十分あります。

カーメル画像 ここカーメルには、何度も訪れるリピーター客がかなりいます。私と一緒にいった人の中にも、数回目という人もいました。なぜ何度も行ってみたくなるのでしょうか。それは、何度いっても新鮮さがあり、新しい発見があるからです。

 この新鮮さ、新しい発見には、街・店舗の全体的な魅力もあるでしょうが、いくつもの路地が大きな要素となっています。いくつもの曲がりくねった道幅が広くなったり狭くなったりする路地は、子供の頃いろいろなところを探検したようなわくわくするような気分にさせてくれます。そして路地を抜けると突然目の前が開けて店があったりと、不思議な空間です。中には、これら路地のおかげで、前に一度いった店を探そうとして、なかなか見つからず新たな新しいお店を発見するという場合もあるそうです。

 街全体を見渡しますと、よく日本では見かける、どこに何があるのかという街全体を表わす地図上の看板は見当たりません。ある意味では、不親切といえますが、しかしこの不親切さが訪れる人に楽しみ、発見を与えているとも言えます。(インフォメーションには、紙面上のマップはおいてあります)

カーメル画像 ここカーメルは、ここがアメリカなのかなという錯覚を覚える街です。安易な便利さよりも人間性が追及された空間です。

 この街を歩いていますと、人生の過ごし方、楽しみ方を教えられるような気がします。

By Nagura

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