キャナルシティ博多(福岡市博多区)

視察日:1996年6月5日

 1996年4月にオープンしたキャナルシティ博多、施設の中央部分に運河に見立てた水路があり、その運河を取り囲むように劇場、映画館、ホテル、ショッピングゾーンキャナルシティ イメージ等の施設がある複合商業施設です。

 私は、オープン1カ月半ほどたった時に行きました。午後4時過ぎに行きましたが、平日だというのに多くの人で賑わっていました。 来場者をみてますと、一般買い物客に混じって、背広姿のいかにも視察という感じの人がかなり目につきました。メモをとっている人、カメラのシャッターを押している人など・・・。

 施設の中に入りますと、まず中央の運河が目に飛び込んできます。その運河からは、噴水がいく本も勢いよく上がっており、バーン、バーンと大きな音とともに水しぶきがリズミカルに照明を受けて高く上がっています。一部には、子供たちが水遊びができるような空間もあります。また、運河に浮かぶようにいろいろなパフォーマンスが行えるステージもあります。残念ながらこの日は、イベントは行われていませんでした。水辺沿いは、かなりオープンスペースもあり、ベンチ等もありゆっくりくつろげ、カフェも数ヵ所あります。その他、飲食、商業施設、アミューズメント、ホテルなどあり、来場者の滞留時間を長くするような仕掛けも多く、ゆっくり楽しめる施設です。

 全体的な印象は、いままでの日本の商業施設にはないダイナミックさを感じるとともに、福岡という都市の活気のすごさを実感しました。130万都市とは思えないそれ以上の活気が感じられ、いまや九州の他都市を大きく引き離しています。このダイナミックさの源は、土地柄もあるでしょうが、東京からある程度離れている都市、アジアが視野に入っている(アジアに近い)都市などが挙げられます。キャナルシティ イメージ

 デザイン的には、アメリカ人が行ったということで、色づかい、空間の使い方などアメリカ的な匂いが感じられます。明るいパステル調の大胆な色づかいは、楽しさの演出にはもってこいですが、いまひとつ落ち着いた雰囲気が感じられない面もあります。また、施設としてのダイナミックさはあるのですが、少しごちゃごちゃしているという感じも受けます。

 キャナルシティのオープン初年度の年間入場者数は1,640万人に登り、東京ディズニーランドの1,737万人に肉薄しています。売上げは、予想を3割近く上回る約500億円。ゆったりと空間を楽しんでもらうという狙い通り、平均滞在時間も約2時間と長くなっていますが、客一人が使うのは3,500円で百貨店の半分程で、常にたくさんの客を呼び込まなければ、売上げが維持できないのではという面も浮かび上がっています。キャナルシティ イメージ

 初年度は、もの珍しさもあって視察など日本全国から、またアジアから近いということもあって外国人も訪れています。本当の勝負は、2年目でしょう。商業施設の新規出店、店舗増床等この福岡地区は、激戦区となりつつあります。

 福岡は今後ますます、目が話せない存在となっていくことでしょう。

By Nagura

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