カルコス (日本・愛知)

視察日:1998年1月13日

 カルコスは、1997年11月19日に愛知県一宮市にオープンした座り(試し)読みのできる書店です。本店は岐阜市にありカルコスイメージ、扶桑(愛知県扶桑町)にも店舗があります。ここ一宮店は、3階建てで、すべての階に書籍が並べられている他、2階に文具、3階にCD&VIDEOもあります。

 最近、本屋もいろいろと変わってきており、くつろげる、楽しめる空間になってきています。名古屋にある「らくだ書房」も都会のオアシスを謳い文句に同様の座り(試し)読みのできるサービスを打ち出しています。また、愛知県下に数店舗展開している遊べる本屋を謳い文句の「ヴィレッジ・ヴァンガード」は、書籍とその書籍関連のバリエーション豊富な雑貨が揃っています。一見本屋というより、雑貨店のような感じです。たとえば、車の本のところには実際のレトロ調の自動車が置いてあったり、アウトドア書籍のところにはログハウスが展示してあったりします。もちろん売り物でもあります。

 ここカルコスの店内に入りますと、入り口斜め右手の方にテーブルというよりがっしり机と椅子(右下写真参照)が目に入ってきます。触れてみるとけっこうしっかりした机でした。そして、2階には、カフェなどにありそうカルコスイメージな丸テーブルと椅子が並べられている空間があります。1階は、専門書コーナーの近くにあり、2階は趣味的な書籍コーナーの近くにあり、それぞれそのコーナーにあった演出がされているようでした。右の写真からは、いかにも専門書に合いそうな雰囲気が伝わってくるのではないでしょうか。
 また、子供用の本のコーナー(下写真参照)には、かわいらしい子供用のテーブル、椅子一体型のセットが置かれていました。

 ここカルコスには、2度ほど行きましたが、実際に座って読んでいる人は、あまり見かけられませんでした。行った日はどちらも平日でしたので、のんびりできる休日に行けば違った光景が見られることと思いますが・・・。
 アメリカで見てきた座り(試し)読みのできる書店バーンズ&ノーブルは、行った日は平日でしたがけっこうくつろいで座って読んでいる人が多く、まるで書店というより、図書館のような印象を覚えました。

 1年程前に、家の近くにできた西三カルコスイメージ河最大級という謳い文句の正文館の中にも、喫茶コーナーが設けられています。以前は、書籍と文具、CD&VIDEOといった複合店が次々と建てられましたが、ここ数年は、一歩進んでよりくつろげる、楽しめる空間に生まれ変わりつつあります。コンビニでの雑誌の売り上げが伸びており、インターネット上での購入者も増えている中、店舗での新たな戦略が必要になってきていることが背景にあります。
 書籍、雑誌は、新聞、レコード盤、音楽用テープ、音楽用CDと共に現在のところ再販制度(再販適用除外制度)が維持されています。そのため、どこの書店、コンビニなどで買っても同じ値段となっています。現在の政府見解を要約しますと「再販制度が存続する理由は乏しいが、即廃止するのは現実的でない」という趣旨です。規制緩和が内外で叫ばれている中、緩和の方向に動き出していことは必須のようです。再販制度がもし廃止されれば、各書店で値段もまちまちになり、より一層の競争の激化が予想されます。ちなみにアメリカ、イギリス、イタリア、オーストラリアでは規制はありません。個性豊かな本屋さんが増えていくことは、消費者われわれの心も豊かになることでしょう。

 最後に、少し私の本の買い方について述べます。1年程前から紀伊國屋のウェブ(インターネット)上での書籍の購入も利用しております。私は、どちらかと言うと本が並んでいる空間というのが好きなので、本来は、本屋に足を運んで実際に手に取ってその感触と中をペラペラと確かめながら買いたいのですが、本屋に行ってなかったり、本屋に行く時間がない時などはウェブ上を利用しています。今では、ウェブ上の購入金額の方が上回っています。カード払いということと何冊でも送料一律ということもありついついたくさんまとめて買ってしまいます。
 それでは、実際どのようにウェブ上の本屋を利用しているか説明しましょう。ウェブ上には、私専用のショッピングバックがあり、そこには買いたい本を溜めておくことができます。ですから、人から勧められたり、新聞、雑誌上で気になった本は、すべてこのショッピングバックに取り敢えず入れていきます。この段階では、まだ購入していないので、削除又は追加は自由にできます。そして、実際に本屋に行ってあれば、そこで購入し、ウェブ上からは削除します。ある程度買いたい本がたまったり、2週間程経過したりすると、そこで初めて注文に至るといった感じで日常的に利用しています。
 もう一つの使い方は、たとえば「防災」とか「環境」といった関連書籍を購入したい時に利用します。環境ならキーワード検索で「環境」と入力すると環境関連の書籍がずらーと出てきます。こういった「防災」とか「環境」などの関連書籍ですと、専門書的なものが多く、なかなか一般店舗では見つけられにくく利用価値は高いです。ちなみに、キーワードによる購入で、1月2日に「環境」関連の書籍を10冊以上2万円ほど購入しました。そして、それ以降、新聞、雑誌上で気になった本を入れてあるショッピングバックには、今日(1月13日)時点で6冊溜まっています。もうそろそろ注文しようと思っています。
 紀伊國屋のウェブでの売り上げは、オープン1年で年商7億円近くを稼ぎ出しているということですから驚きです。ウェブ上での購入も身近になってきているようです。アメリカでは、インターネット販売のみの書店「アマゾンコム」が大きく業績を伸ばしています。もちろん私たちもこの「アマゾンコム」は利用できます。洋書を購入する際には、品揃えも豊富でもってこいでしょう。

 ウェブ上での購入は、たいへん便利で効率はいいのですが、何か手にとる感触が楽しめないというのは、寂しい限りです。将来的には、ウェブ上でも実際に手にとっているような感覚で買えるようになるかも知れませんが・・・。

By Nagura

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