ベストバイ/サーキットシティ

(アメリカ・カリフォルニア州ロサンゼルス)

視察日:1997年9月30日

 ベストバイとサーキットシティは、ビデオ・オーディオ、家電製品、家庭用事務機器、カメラ等を格安で販売する総合家電ディスカウントストアです。

 ベストバイは、中西部を中心に272店舗を経営しており、シカゴ、デトロベストバイ イメージイト、アトランタなど家電の激戦地に積極的な店舗展開をしています。1店当たりの平均売上高は2,972万ドルと競争相手のサーキットシティの1.7倍以上、1995年度のランキングではついにサーキットシティを抜いて第1位になりました。ベストバイの店舗面積は940〜2,600Fで、視聴コーナーやデモンストレーションルームを備え、特別の訓練を受けた店員が顧客サービスするタイプの店(コンセプト氈jとセルフサービス方式の倉庫型店舗(コンセプト)の2種類を展開しています。明るい店内には、商品が豊富に揃えられ、低価格で販売されています。今後は、コンセプトの出店に力を入れる計画です。コンセプトは、セルフが原則ですが、コンピューターなど商品説明を必要とするような売り場では、随所に“アンサーセンター”を設けたり、入り口付近のサービスカウンターで受け付ける受け取り、保証、修理サービスの質の高さなどサービス面でも高い評価を受けています。

 今回行ったベストバイは、コンセプト气^イプの店でした。そして、隣にはライバルのサーキットシティがあります。隣同士あることで、競争も熾烈ですが、相乗効果もあることでしょう。ベストバイとサーキットシティ、それぞれに商品の訴求ポイントが違っていました。テレビ関連がビジュアル的に充実していたのがベストバイで、オーディオ関連ではサーキットシティの方が充実していました。まあ、両方に言えることですが、価格が安いのには驚きます。大型(100インチ以上)の液晶テレビが日本で買う28型くらいのワイドテレビくらいの価格で買えてしまうのです。もちろん私の部屋では、欲しくても大きすぎてマッチしませんが。また、デジタルビデオもかなり割安でした。

サーキットシティ イメージ サーキットシティは、カリフォルニア州と中部大西洋岸及び南東部の20州で1997年現在、448店舗以上を展開しています。1店当たり平均売上高は1,743万ドルと、競争の激化による粗利の低下に苦しんでいますが、店舗の拡大、経費削減の効果もでてきています。2000年に向けて最新フォーマットとして“インパルス.ストア”を開発しています。これは、60坪くらいの小型店でショッピングセンター内に出店し、衝動買いを狙おうというものです。オーディオ、AV、小物が主力で商品構成の60%を占め、平日でも来店確率の高い女性客を狙っています。

 今、家電業界に限らず、どの業界でも熾烈な生き残りへかけての競争が展開されています。サーキットシティが“インパルス.ストア”を開発しているように、ウォルマートも新しい形態の環境に優しい“エコマート”で次なる展開をにらんでいます。最近、デファクトスタンダードという言葉がよく聞かれます。このデファクトスタンダードとは日本訳すると事実上の標準のことであり、標準規格のことを指しています。DVD(デジタルビデオディスク)のデファクトスタンダード取得に向け、ソニー、松下など日本メーカー、海外メーカーの各社がしのぎを削っています。このデファクトスタンダードがとれるかどうかが将来の収益体制に大きく影響するからです。流通業界も同様に、消費者が求めている、支持する新業態の開発には余念がありません。日本も景気の低迷、規制緩和等で、各業界苦しんでいます。ピンチでもあり、チャンスでもあります。新しい業態を開発して、すばやく店舗展開していけば、既存企業を抜き去ることも夢ではありません。

 また、今回のアメリカ視察全体を通してのコラム「'97アメリカ流通業視察を終えて」も合わせてご覧いただければと思います。

By Nagura

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