ベイシティ(ジャスコ名古屋みなと店) (日本・名古屋)

視察日:1999年12月17日

 “ファミリーで、カップルで、一日中楽しめちゃう。東海地区最大級(敷地面積:約7万4千平方メートル、駐車場ベイシティ吹き抜け台数:3,000台)のショッピングセンター”という謳い文句で、1999年11月20日に愛知県名古屋市の名古屋港近くにオープンした「ベイシティ」を見てきました。
 ベイシティは、「ジャスコ名古屋みなと店」を核として、約120店舗の専門店街とシネマコンプレックス(複合映画館)やゲームセンターなどのアミューズメント施設からなっています。
 11月20日のオープン初日には、約20万人の方が訪れ、オープンから1週間で、約57万人の方が訪れています。水族館や遊園地などの人気施設が集積している名古屋ベイエリアの新名所になりそうな勢いです。

 吹き抜け空間を写した一番上の画像と上から4番目の画像を見ていただきますとわかりますが、「ベイシティ」は、愛知県初とも言える“遊び心”が感じられる“時間消費型”のショッピングセンターに仕上がっています。愛知県の県民性が堅実な(保守的な)ためか、他の都市では、既に見られているような“時間消費型”のショッピングセンターは、あまり見られず、「ベイシティ」は、愛知県というか名古屋でも珍しいのではないかと思います。
 また、今春、JR名古屋タカシマヤ&東急ハンズ、名古屋マリオットアソシアホテル、オフィスなどが入ったJRセントラルタワーズのグランドオープンも控えており、続々と“新しい旋風”が入ってきて、名古屋含め愛知県も変わっていくような気配が感じられます。JRセントラルタワーズは、昨年末(1999年12月23日)にレストラン街「タワーズプラザ」の一部と地上245メートルから360度の眺めが楽しめる展望台「パノラマハウス」が先行オープンしています。次回の視察レポートで、先行オープンしているとベイシティ外観ころを含めJRセントラルタワーズの全貌を紹介したいと考えております。ちなみに、JR名古屋タカシマヤ&東急ハンズは、2000年3月15日オープン、名古屋マリオットアソシアホテルは、2000年5月17日オープンです。

 吹き抜け空間の画像などをご覧になられると、空間の作り方、デザインなどが、どこかの複合商業施設、ショッピングセンターに似ていると感じられた方もあるのではないでしょうか。
 東海地区の方ですと、愛知県にも豊川と春日井などにサティを出店しているマイカルの「マイカル桑名」、九州の方ですと「キャナルシティ博多」、北海道の方ですと「マイカル小樽」などを思い浮かべられたのではないでしょうか。それもそのはず、今挙げた商業施設の設計に携わったアメリカのデザイン会社をこの「ベイシティ」においても起用しています。円筒形の吹き抜け空間、曲面の使い方など相通じる部分が感じられます。

 建物の構造・配置を見ていきますと、4層(4階)になっており、ジャスコと専門店街が隣接した形となっています。シネマコンプレックスは、道路を挟んだ向かい側にあり、専門店街と2階部分でつながっています。一番上の画像は、専門店街を写したものです。4階まで吹き抜け空間になっているのがおわかり頂けると思います。
 特徴的なのが、画像からは少しわかりにくいかも知れませんが、外部空間と内部空間がオープンになっており、外から自然な風が入ってくる点です。行った日は、けっこう風があり、4階部分を歩いておりますと、少し肌寒かったですが、自然な風が吹き抜けていくのが実際に感じられました。吹き抜け空間は、専門店街の建物部分を三日月形にくりぬいたような形になっており、ベイシティ路地その上に天井の役割として白いテントが張られているだけです。ですから、自然な風とともに、自然の陽光も楽しめます。イメージ的には、西武ライオンズの本拠地の西武球場に屋根をつけた西武ドームのような感じと言ったら近いでしょうか。屋内に居ながらにして、外気を感じられる空間となっています。

 次に、店舗を見ていきますと、ジャスコそのものは、皆さんのお近くにある店舗とそんなに変わらないと思います。専門店街をみますと、500平方メートル以上ある大型店舗が10店舗以上あります。中でも、3,300平方メートルを誇る5万品以上の商品を揃えたスポーツ用品の「スポーツオーソリティ」の広さが目をひきます。また、カフェを併設した生活雑貨店の「FOB(フォブ)コープ」は、若い女性の姿が目立ちました。その他、ディズニーストア(キャラクター雑貨)、エディ・バウアー(アウトドア)、タルボット(レディスファッション)、ローラ・アシュレイ(レディスファッション)、靴下屋(靴下雑貨)、ヴァージン(CDショップ)、ヴィレッジヴァンガード(本・雑貨)など120店の専門店が軒を連ねています。
 4階部分は、飲食店を集めた「スカイパークレストラン」になっており、4階駐車場からダイレクトで入ることもできます。雨の日などは、便利と思います。名古屋の代表的な味と言える“味噌煮込みうどん”の「山本屋総本家」はじめ、中華、エスニックなど和洋さまざな味が揃っています。また、4階部分の駐車場とつながっている屋上には、ガーデニングのショップとペットショップの「ペットシティ」があります。
 シネマコンプレックス(複合映画館)のイギリス生まれの「ヴァージンシネマズ」は、12スクリーン、客席総数約2,600席の規模を誇ベイシティ吹き抜けっています。中でも、映画館のファーストクラスを目指したという「プレミアムスクリーン」は、足を十分伸ばせるゆったりとした広さを確保しており、全席が「3時間座っても疲れない」リクライニングシートとなっています。また、専門バーまでついており、“いたれりつくせり”の特別仕様となっています。ちなみに一席の料金は、3,000円と若干高めですが、映画館側は、考えられる限りの快適さを実現したと胸を張っています。今回は、映画を見る時間まではありませんでしたが、機会があれば、一度座り心地を試してみたいものです。また、館内には、映画館以外に、映画関連のグッズショップやおしゃれなカフェも併設されています。

 先日のコラム「日本全国における先進地カード事業を考察する」で、カードについて触れましたが、ジャスコのカードについても少し紹介します。ジャスコカード(入会費・年会費無料、但し年間70円のカード盗難保証料は必要)の大きな特典として、毎月19日、20日の「お客様感謝デー」の5%割引、ジャスコ直営化粧品売り場での化粧品10%割引(19日、20日に購入すればさらに5%割引が上乗せされ15%割引)、会員だけの特別セールのご招待などが挙げられます。

 今回、「ベイシティ」を見てきましたが、名古屋にも“遊び心”が感じられる商業施設ができたんだなあという感慨深さもあり、予想以上に、店内の散策に時間がかかりました。買い物空間にあふれていますが、買い物はともかく、散策を楽しまれに、お近くの方は、一度見に行かれてはいかがでしょうか。上から3番目の画像に見られる路地風の雰囲気づくりや自然の光と風が入ってくる4層の明るく広々とした吹き抜け空間などを楽しむことができると思います。
 次回のレポートでは、今回に引き続き、“名古屋の変わりつつある流通事情”第2弾として、名古屋駅の新しい顔となるJRセントラルタワーズを紹介する予定です。お楽しみに!!

By Nagura

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