ギャラリエ・アピタ知立店 (日本・愛知)

視察日:1998年4月28日

 1998年4月24日にアピタ最大店舗となる「ギャラリエ・アピタ知立店」が愛知県知立市にオープンしました。中央のメインの入り口からアピタイメージ店内に入りますと、吹き抜けのアトリウム(左の写真)が広がっています。
 ここは、以前ヤオハン系列が経営する「ネクステージ知立」があったところで、ヤオハンの倒産によりユニーが店舗を買い取りリニューアルしてアピタとしてオープンしたものです。
 オープンするにあたり、細かい内装、外装の変更はなされていますが、大きくはネクステージ知立だった店舗をそのまま活用しています。パッと外から見ただけでは、ネクステージの看板がアピタの看板に変わったぐらいにしかわからないのではないかと思います。
 「ネクステージ知立」は、ヤオハンが倒産する以前から再建を図るために、売却することが計画されていました。当時は、外資系に売却するのではないかと新聞などで報道されていましたが、そんな折、再建を前にヤオハンが倒産しました。
 三河地区には、安城、刈谷、知立、岡崎などにユニー、サンテラスなどユニーの店舗はたくさんありますが、どの店舗も従来型の店舗であり、今最も力を入れている新しい業態の「アピタ」はありませんでした。

 行った日は、午後2時頃でしたが、けっこう込み合っていました。特に食料品売り場がごった返していました。建物前の駐車場はすでに満車で立体駐車場に回らなければならなかった程です。この辺りは、トヨタ系に勤めている人が多いだけに明日からゴールデンウィークの休みに入るので今日は空いているだろうと思っていましたが甘かったです。
 店内をぐるっと回りましたが、テナントとして入っている専門店は、それほど大きな変更はなかったです。全体を見た感想は、きっちりしたアピタイメージ店舗づくりはされていますが、アピタという統一的イメージがあまり感じられませんでした。最初に箱ありきというところからイメージを作り上げていくのは難しいのでしょう。だいたいユニーの店舗は、店内に入りますとユニー独特の雰囲気が感じられますが、ここ「ギャラリエ・アピタ知立店」においては、2階の雑貨コーナーあたりが一番アピタらしさが出ていたように思いました。食料品売り場は、人人人でごった返していましたが、陳列などの工夫は感じられますが、決められた箱の中に入れ込まざるを得なかったという窮屈感が若干しました。
 また、1階にあるカフェ「カフェデュモンド」は、並んで買い求める人がいるほど賑わっていました。中には、ノートパソコンを広げ何か作業をしている若い女性(右上の写真)もいました。ライターか何かで、記事でも作成してネット上で送信でもするのでしょうか。また、店内を歩いていますと背広姿の視察と思われる人も見られました。
 少し余談になりますが、食料品売り場の横にある大判焼の「御座候」(左下の写真)には、相変わらず買い求める人が並んでいました。ここの大判焼は中のアンがしっかり詰まっておりけっこううまいです。甘いものをあまり食べない私が言うくらいですから、召し上がられたことのない方は、一度味わってみられてはいかがでしょうか。

 ここ「ギャラリエ・アピタ知立店」の強味は、何と言っても他のアピタに比べ95店という豊富な専門店を持っていることでしょう。その中でも、「セガワールド」と「ベスト電器」は単独店舗でもかなりの集客が狙え、強力な相乗効果にもなります。
 ユニーが進めている業態のアピタは、ユアピタイメージニーの本社がおかれている稲沢市にある「アピタ稲沢店」が基本的な店舗構成でしょうが、今回のように最初から店舗の形が決まっており、その中に組み入れていくのは、簡単なように見えてさぞかし頭を悩ませたのではないかと推測されます。
 ネクステージ知立の買い取りは、三河地区において西友、イトーヨーカ堂、ジャスコ、ダイエーなどが大型拠点で先行していただけに、ユニーにとっても大型拠点を構えたいという思惑もあったことと思われます。「ギャラリエ・アピタ知立店」のオープンにより、一辺約4キロのユニー、イトーヨーカ堂、西友の新しいトライアングルが誕生しました。地図上で見ると、トライアングルの各頂点に「ギャラリエ・アピタ知立店」「イトーヨーカドー安城店」「ザ・モール安城」の店舗配置となります。各店舗間は、車なら10分ほどで移動することができます。
 併せて、「イトーヨーカドー安城店」「ザ・モール安城」の前も車で通ってきましたが、どちらも店舗前駐車場は、けっこう車が入っていました。また、イトーヨーカ堂は、この日(1998年4月28日)中国の北京に1号店をオープンしています。日本での手法が中国でも同様に通用するかに注目したいものです。
 今朝の日経流通新聞で97年度のスーパーの決算業績が載っていましたが、大手スーパー10社の業績が「堅調組」と「不振組」が二極化しています。増収増益だったのは、イトーヨーカ堂、マイカル、ユニー、マルエツの4社のみとなっています。堅調組の筆頭はイトーヨーカ堂ですが、ユニーの4期連続増収増益も目を引きます。

 知立には、既にかなり昔から「ユニー知立店」があります。ここ「ギャラリエ・アピタ知立店」からは、距離にして1.5キロほどです。今後、スクラップ&ビルドの対象として挙がってくるのではないかと思われます。
 ギャラリエ・アピタ知立店、ユニー知立店辺りを通って刈谷へ向かう道は、サラリーマン時代に毎日通勤で使っていました。ユニー知立店を覗くのも兼ね、2年半ぶりに刈谷まで走ってみました。
 ユニー知立店は、ギャラリエ・アピタ知立店を見てきた後だけに、ギャップが大きかったです。夕方になれば、込んでくるのかも知れませんが、お客さんもまばらでした。特に高齢者の方が目につき、その他では、小さな子供連れのお母さん、妊婦の方などが目につきました。近所の方が来られているのではないかと思われます。近くには、住宅、マンションも知らない間に増えており、お客さんになりそうな人はいますが、ロードサイドの店舗もぞくぞくと出来ており、それとの競争も厳しいように思われます。知立から刈谷に向かう裏道的な存在だった道なのですが、2年半で変われば変わるものだと驚きました。
 刈谷駅は、きれいになってから電車では行ったことがあり、知っていましたが、車で通るのは久しぶりで、駅前にあるよくパンを買った菊泉堂は、健在でした。デンソー本社の西門前の駐車場だったところにはパチンコ屋ができており、社内の敷地では、立体駐車場の建設がされていました。部屋でも覗いてあいさつでもして来ようと思いましたが引き返しました。世の中、動いているものだと感じました。
 変わっていなかったところは、刈谷駅南口前に広がっているグランドでした。けっこうまとまった土地の広さがあり、再開発計画の話は以前あったように思いますが、凍結されたままのようです。ソフトボール大会で使った当時のままのグランドでした。今は、南北通路もできており駅に近いという一等地だけにグランドでそのままにしておくのはもったいないように感じました。せめてのんびりできる公園にでもすればと思いましたが、ゆくゆくは有効活用が図られる時が来ることでしょう。

 話がだいぶ脱線してしまいましたが、三河地区は、古くからの店舗面積の小さいユニー店舗が多く、今後スーパー業界での生き残りをかけて、ギャラリエ・アピタ知立店のオープンを幕切りに三河地区におけるユニーの新たな拠点づくりに弾みがつきそうな予感がいたします。

By Nagura

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