駒ヶ根市内からのアルプスの眺め (日本・長野)

視察日:2000年2月5日

 視察レポート上では、2度目の登場となりますが、長野県の南部に位置する駒ヶ根市(人口:約3.4万人)を訪ねて参り民家からの中央アルプスました。前回の視察レポート「駒ヶ根を訪ねて」では、駒ヶ根市内及び周辺地域商店街で取り組んでいるカード化事業の紹介をしましたが、今回は、駒ヶ根市内からの素晴しい山々の眺め・見所を堪能していただけたらと思っております。

 前回、駒ヶ根を訪ねた時は、秋深まる頃でしたが、今回は、厳しい冬の最中で、天候も良く、空気も澄んでおり、雪をかぶった山の稜線(尾根)がきれいに見えました。“二つのアルプスに抱かれたまち”というキャッチフレーズのとおり、駒ヶ根市は、西に中央アルプス、東に南アルプスが連なっており、ちょうど間に挟まれたかっこうになっています。ですから、西を見ても、東を見ても、山々を望むことができ、まちの中を歩いていましても、山の位置関係をみることで、方角を見誤ることはないようにないように思います。

 一番上の画像は、民家が立ち並んでいる路上から雪をかぶった中央アルプスの眺めを写したものです。のんびりした風情が感じられ、何となく絵になるような風景ではないでしょうか。一番上の画像の山部分を見ていただきますと、雪をかぶった右側の山から、駒ヶ岳(標高2,956メートル)、伊那前岳(いなまえだけ:標高2,883メートル)、宝剣岳(ほうけんだけ:標高2,931メートル)などが望めます。さらに南に下っていきますと、檜尾岳(ひのきおだけ:標高2,728メートル)、空木岳(うつぎだけ:標高2,864メートル)、南駒ヶ岳(標高2,841メートル)など3,000メートル級の山々が連なっています。(後日、当方のメールマガジン「地域・まちづくり情報&コラム」をお読みいただいているこまさんよりメールを頂きまして、わかったことですが、駒ヶ岳は奥に位置しているため、駒ヶ根市内の麓からは見ることができないとのことでした。画面上では、剣宝山が見えており、その奥に駒ヶ岳があるとのことです。誠に失礼いたしました。2000.2.18追記)
 駒ヶ根市内から見える代表的な山であり、観光客や登山客が多い駒ヶ岳を少し紹介します。駒ヶ岳のある中央アルプスは、両側が谷となっており、駒ヶ根市のある伊通り端からの南アルプス那谷と山を越えた木曽福島側の木曽谷を形成しています。駒ヶ岳は、信仰の山として、昔は木曽谷側からの登山が多かったそうです。信仰の山と言えば、木曽福島のさらに西に御嶽山(おんたけさん)があります。
 伊那谷側からの登山が多くなった背景には、千畳敷(せんじょうじき)カール(氷河圏谷)まで気軽にロープウェイで行けるようになったことがあります。また、中央自動車で交通の便がよくなったこともあります。
 カール(氷河圏谷)とは、高山を代表する氷河地形で、千畳敷カールは約2万年前に形成されたものです。まさに、氷河時代につくられた大自然のパラダイスと言えます。氷河時代には、地球上の広い範囲が氷河に覆わており、駒ヶ岳周辺も同様に1年中氷に閉ざされていました。その氷河が自らの重みで移動する時に、谷底を削ってきた土砂が堆積してできたのが千畳敷カールです。千畳敷カールでは、四季折々楽しむことができ、春はスキー、夏は高山植物の美しい花が咲き乱れ、秋はナナカマドやダケカンバなど真紅に染まる見事な紅葉、そして、冬は白雪のなか、霧氷や樹氷の花かざり、またあるときは、吹き荒れるブリザードやダイヤモンドダストのような現象をみることもできます。
 千畳敷カールへは、駒ヶ根市内からですと、バスでしらび平(標高1,662メートル)まで行き、そこからロープウェイで千畳敷カール(標高2,612メートル)まで登ることになります。時間にして、1時間ほどで千畳敷カールまで行くことができます。今回、私は、千畳敷カールまでは行っていませんが、駒ヶ根へは、名古屋から高速バスを使って行きました。ちなみに名古屋駅の繁華街からの中央アルプス名鉄バスセンターから駒ヶ根市まで約2時間50分です。かなり強行になりますが、早朝に出かければ、日帰りで千畳敷カールまで行くことも不可能ではないと言えます。また、東京・新宿〜駒ヶ根間の高速バスは、約3時間50分です。

 上から2番目の画像は、南アルプスの眺めを写したものです。白く雪をかぶっている山が仙丈ケ岳(標高3,033メートル)です。画像から仙丈ケ岳のおだやかな稜線がうかがえることと思います。その他、南アルプスには、北岳(標高3,192メートル)、間ノ岳(標高3,189メートル)、甲斐駒ヶ岳(標高2,967メートル)、鋸岳(標高2,675メートル)などがあり、こちらも3,000メートル級の山々が連なっています。今回紹介しました駒ヶ岳、仙丈ケ岳、北岳、甲斐駒ヶ岳などは、深田久弥著の「日本百名山」(昭和39年7月刊行)の中でも選ばれています。

 上から3番目の画像は、中央アルプスを望むJR駒ヶ根駅から中央のメイン通りを写したものです。そして、先程紹介しました上から2番目の画像は、対象的にこのメイン通りをまっすぐ登って行った端にある駒ヶ根総合文化センターから南アルプスを望むように、JR駒ヶ根駅の方角を写したものです。メイン通りの端と端で素晴しい景色が堪能できることがおわかりいただけることと思います。山までの距離も近いこともあり、中央アルプス側は、迫ってくるような迫力があり、間に伊那山地がある南アルプス側は、距離が少しあることとなだらかな稜線の広がりから、雄大な感じを受けます。

 昨年、私は、鈴鹿山脈の1,000メートル級の山の藤原岳に登りましたが、今年、登山の機会がありましたら、もちろん夏にですが、中央アルプス、南アルプスの3,000メートル級の山に挑むことができればと思っております。

 皆様方も機会がありました二つのアルプスの雄大な眺めを堪能できる駒ヶ根に出かけてみられてはいかがでしょうか。昭和39年に深田久弥氏が「日本百名山」にも選んでおりますが、“この素晴しい景色、山々の美しさ”を次の世代にそのまま伝えていきたいものです。

By Nagura

リターンイメージリターンイメージリターンイメージリターンイメージリターンイメージ