高橋滋也さん(東京)は、大学のころから約50年にわたる経験を持つ大の麻雀好き。だが、寄る年波の中で、麻雀をやるための仲間が揃わなくなった。そこで、人数が揃わなくても一人で麻雀はできないかと思い、実際に牌を握っているような感覚を味わえるものを考えた。

麻雀には、136個の牌が必要だが、一人で楽しむために麻雀牌をサイコロにし、サイコロの6面に牌面を刻み込んだ。これなら1/6の数で一人でも気軽に扱える。麻雀役を成立させるための配列を考え抜き、完成させたものを玩具メーカーに売り込んでみた。

結果、どのメーカーも内容を評価してくれるが採用はしてくれない。そこで、周囲の人々に使ってもらっていたところ、その中の一人が全自動麻雀卓のメーカーの社長に紹介してくれた。

これに社長が共鳴してくれ、契約金100万円、ロイヤリティー3%で契約が成立。さらに、販売権を高橋さんに一任し、初版ロットの500台分を無料提供してくれ、売れた分だけ精算するシステムをとってくれた。こうして、3年にも及ぶ努力が、より大きな利益として高橋さんに返ってくることになった。