前回から、いろんな企画書のエキスを学ぶべく、事例を紹介しています。今回も面白い事例を紹介しましょう。

「写真入れつき定規」に関する企画書の事例
山本鉱一さんのアイデアは、図1、図2に示すような写真入れになっている定規です。図に掲載した山本さんの企画書の一部をもとに考えてみましょう。

まず、ネーミングです。中の写真が透けて見える商品の特徴から「写透け君(しゃすけくん)」。語呂が有名漫画の「忍者サスケ」に似ていて、良いインパクトを与えています。

次に説明の流れを見る上で図4目次をみてください。
山本さんの企画書の特徴は、「商品環境の変遷」という時代の流れ・・ターゲットの絞り込み・・ターゲットに沿ったコンセプト設定・・コンセプトに沿った商品説明・・販売市場を設定するためのマーケティング、というように進んでいます。
このように、企業が新製品を開発するときの手順を利用すると内容が理解しやすくなり、相手の評価もあがります。

背景である「商品環境の変遷」図5では、それぞれの世代の流れと購買に関する商品意識がうまく表現され、時代と商品指向の状況を簡単に把握できます。このように、消費者の層として広い意味でとらえれば、より多く販売見込みを計算できるので、メーカーも採用を検討しやすくなることでしょう。

次回は、マーケティング資料の作成テクニックと販売先のリストアップについて説明します。