会員の北村祐治さん(新潟県)は、コンクール入選の喜びと落選の悲哀を感じながらも売り込みを続け、商品化契約に結び付けた一人である。

北村さんが考案したのは「年忌早見表」。考案のきっかけは、先祖の年忌を怠り、寺の住職に叱られたことだという。深く反省した北村さんは、故人の供養の年を簡単に管理できるように、過去から未来の年号を表記した円盤の内側に、年忌を示す回転式表示板を設け、故人の命日の年を基準にセットすれば50年忌までの各年忌がわかる「年忌早見表」を考えた。

これを新潟日曜発明学校で発表したところトップ賞に輝き、しかも参加者の紹介で、手作りの商品が地元のお寺に40個売れた。これに気を良くして、様々な会社に売り込んだが、結果は全て不採用。コンクールに出展すると落選。それでも、発明学会のアイデア宝庫に応募し、再度積極的に売り込みを始めた。

そんなとき、墓石や転倒防止具を扱っている会社が販促品に使いたいからと評価してくれ、契約金75万円、ロイヤリティー5%で契約に成功。北村さんの成功は、年忌早見表を意匠登録していた事実が大きいが、秘訣は、諦めず売り込みに努力したことであるといえよう。